「キングスマン:ゴールデン・サークル」映画

キングスマン:ゴールデン・サークル

<ストーリー>

 キングスマン本部が突然攻撃を受け、エグジーとマーリン以外のメンバーは殺され、キングスマンは壊滅状態となってしまう。これをゴールデン・サークルと呼ばれる麻薬組織の挑戦と知ったエグジーたちはアメリカのスパイ組織ステイツマンに協力を依頼するが、そこで意外な人物と対面する・・・

<コメント>

 007シリーズでロジャー・ムーアの後期の作品(『ムーンレイカー』など)はまるでセルフパロディのごとく“やりたい放題”だった。本作はまさにそのスパイ映画における“やりたい放題”と“悪趣味”をとことん追求したような作品。

 何が素晴らしいと言って敵味方含めて登場人物が全てイッちゃっていて、一番まともなのが主人公と言うところが物語をカオス状態にしていて本来なら陰惨なシーンが思わず笑えてしまうのだ。ネタばれにはならないと思うのだが、前作で頭を撃たれて死んだはずのハリーが復活するというのを予告編で見たときのは思わず「それはないだろう」と思ったけれども、やはりこの作品はハリーが出ないと引き締まらないのは確か。人を喰った理由で復活するのだけれども、それを中盤の盛り上がりに使ったり、後半への伏線に使うのはさすが。

 前作のヒットのおかげか、今作では多分に予算を使ってものすごくバカバカしいアクションや悪の計画を描いている。今回のカンボジアの奥地に70年代アメリカの町を模した秘密基地を作るジュリアン・ムーアの悪役も実に楽しそう。

 イギリス、アメリカ、イタリア、カンボジアと次々と世界中を駆けめぐるあたりも往年のスパイものを彷彿とさせてくれる。

 しかし、感心したのはエルトン・ジョンの使い方で、てっきりカメオ的に一部分だけの出演かと思ったけれども、しっかりとおいしいところを持っていったのには笑ってしまった。

キングスマン:ゴールデン・サークル